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外貨預金は、金融機関で手持ちの円を外貨に換えて預け、外貨を再び円に戻して受け取ることで利益を得る金融商品です。
日本円が低金利商品であることから、高金利な外国の通貨を売り買いするほうが、預金するよりは利益を生みます。
しかし、外貨の元金は保証されていても、円の保証はされていない、手数料が高いなどのリスクがあり、「円安が進んだ時」だけ利益が出るという意味では、FXに比べて手が出しづらい商品といえるでしょう。
「外為法(がいためほう)」とも呼ばれます。
1949年に、外国為替と外国貿易を管理するために制定された法律です。
もともとは、対外取引を禁止することで、戦後の日本経済を保護するための法律でしたが、日本経済が発展するにしたがい、1980年には対外取引を原則自由にして国際競争力を高める法律となりました。
そして、1998年に見直しが図られ、個人や企業が自由に対外取引を行うことができる現在の法律になりました。
これによりFX取引が可能になったのです。
「外貨建て」ともいい、自国通貨1単位に対して、他国の通貨がいくらになるかを示すものです。
例えば、円と米ドルの場合、1円=0.01米ドルとなります。ただし、市場では見やすくするため、100円=1米ドルと表します。
売りポジションを、反対売買することで決済することをいいます。⇔転売
確定申告は、1年間の収入および支出を計算して、所得を確定した上で税務署に申告し、所得税額を確定することです。
FXで得た利益も「収入」とみなされます。
サラリーマンの場合であれば20万円以上、専業主婦など特に収入がない場合は38万円以上の利益が出たら、確定申告をする義務があります。
申告漏れがあった場合、追徴課税されますので、きちんと申告するべきです。
FX取引において、ポジションを「取る(売り買いを始める)時」と「決済する時」に、それぞれ手数料がかかる場合があり、どちらか片方を指す場合に「片道」といいます。⇔往復
株式投資は、数ある金融商品の一つです。
株式会社が資金調達のために発行する「株券」を購入して、その企業の経営情報を元に、株価の上下を予想したり、配当金や株主優待を受けることで利益を得ます。
膨大な数の企業からどれを選択すればよいか、また取引するための資金がかかるなど、FX取引に比べると個人が始めるには高い障壁があるといえます。
通貨当局が、外国為替の売買をすることで、意図的に為替相場を操作することをいいます。
為替レートの急激な変動などは、経済状況に打撃を与えることがあり、その影響をなるべく低く抑えるために行われます。
為替レートが変動することにより生まれる利益のことです。
例えば、1ドル=100円の時に1万ドルを購入し、1ドル=120円になった時に1万ドルを売却すると、20円×1万ドル=20万円の利益が出ます。
これを為替差益と呼びます。⇔為替差損
為替レートが変動することにより生まれる損失のことです。
例えば、1ドル=100円の時に1万ドルを購入した後、1ドル=90円になってから1万ドルを売却すると、10円×1万ドル=10万円の損失が出ます。
これを為替差損と呼びます。⇔為替差益
為替スプレッドとは、FXの手数料のひとつです。
通貨を売買する時に発生する、売値と買値の差を「為替スプレッド」といいます。
例えば、1米ドルが112円10銭−15銭だったとします。
この場合、円から米ドルに交換する時に、112円15銭で買うことができ、逆に、米ドルから円に戻す、つまり売るときには112円10銭で円に戻すことができます。
このように米ドルと円を往復すると10銭と15銭の差分で5銭が手数料となるわけです。
そして112円10銭の10銭が「ビッドレート」と呼ばれ売る際のレートとなり、112円15銭の15銭が「オファーレート」と呼ばれ買う際のレートとなります。
そのため為替スプレッドが少なければその分、投資家にとって有利となります。
為替差損が出るリスクのことをいいます。
例えば、銀行の店頭で高金利の外貨預金をして、日本円に戻すとします。
その際、金利相当分よりも為替レートが安くなっていると、為替差損が出ることになります。
外貨を運用する投資商品の場合、常に為替変動リスクに留意する必要があります。
異なる通貨を交換する際の取引価格を指します。
為替レートは、その国の経済状況や国内情勢など、さまざまな背景をもとに、日々変化します。
例えば、ある日に1ドル=100円だったのが、次の日に1ドル=105円になった場合、ドルに対して、円の価値が下がったということになります。
基軸通貨は、貿易や資本取引など、国際取引の決済で中心として使用される通貨のことです。
19世紀以降、英ポンドが基軸通貨としての役割を果たしてきましたが、第二次世界大戦前後を境に、現在のように米ドルが基軸通貨となりました。
ストップ(ロス)オーダーと同じ意味です。
「指値注文」は「利益を確定させるため」に使われ、「逆指値注文」は「損失を限定するため」に使われることが違いです。
また、逆指値注文は、損失を限定させるために使われるということで、別名「ストップ注文」または「ロスカット注文」とも呼ばれ、指値注文とは逆に、現在より悪条件で取引をするのです。
FXの指値注文では、自分で売値と買値を指定して注文をし好条件で取引を行うのに対し、逆指値注文は悪条件で取引を行うことで、損失を限定させるための注文方法です。
金利の低い通貨を売って資金を調達し、金利の高い通貨を買って運用することをいいます。
現在、日本円やスイスフランは、他の通貨に比べると金利が低いため、キャリートレードの対象通貨となります。
金融先物取引を規定するため、1988年に制定された法律です。
FXでは、悪徳業者による被害が続出していたため、2005年7月に改正され、FXは同法の指定商品になりました。
同法では、業者登録制、金融庁の監督下を明記、リスク表示の義務付けなどを明確化することで、悪徳業者排除がなされました。
なお、2007年9月に廃止され、「金融商品取引法」の一部として組み込まれました。
気配値は、市場において売り方と買い方が希望する値段で、取引をする上で基準となる価格です。
FXを開始する際に開設した口座を維持するための費用です。
取引があるなしに関わらず発生しますが、口座維持費を無料にしているFX業者が多いです。
国際取引や為替取引など、国を超えて利用される通貨のことをいいます。